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五島列島の教会群

五島列島の教会群

2018年は、長崎、天草と教会群を何回かに分けてまわってきました。

特に長崎、五島列島には50もの教会があり、全部を訪ねてきたのです。

その間、5月30日に、上五島出身の前田万葉大司教が、ローマ教皇フランシスコより日本人6人目となる枢機卿に正式に任命され、6月30日には、ユネスコ世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が決定しました。

五島列島のキリシタンの歴史は、語りつくせぬものがありますが、大工の棟梁だった鉄川与助によって、建てられた教会をご紹介。

五島列島は、上五島と、下五島にそれぞれ教会があります。

長崎外海(沈黙を書かれた遠藤周作記念館があります)からの移住者が多く、仏教徒として生きていた隠れキリシタンが農業や漁業をしていました。

鉄川与助(1879-1976)は、最初にペルー神父設計の旧曽根教会の建設を手伝い、旧鯛の浦教会、旧桐教会で学んでいきます。1907年に冷水教会(木造)、1908年に旧野首教会、堂崎教会(レンガ造り)に関与し、1910年に青砂ヶ浦教会(レンガ造り)を1916年に大曾教会(レンガ造り)、2018年に江上教会(木造)、1919年に頭が島教会(石造り)が造られました。1923年の関東大震災の現状を見て、その後コンクリート造りの教会も数々建てていきます。仏教徒だった鉄川与助のお墓は、上五島の中通島にあります。

1. 堂崎教会

赤煉瓦のゴシック様式。外海からキリシタンの移住者が多く住んだ。日本二十六聖人に捧げられた教会。

2. 青砂ヶ浦教会

上五島、中通島。外海から。赤煉瓦の教会。バラ窓が美しい。大天使ミカエルに捧げられた教会

3 . 冷水教会

中通島。鉄川与助28歳での設計。ステンドグラスが美しい。聖ヨセフに捧げられた教会。

4. 大曾教会

上五島。青方にある。外海からの移住者。西ドイツ製の色ガラスや遠方からのレンガ、瓦などが用いられた。三廊式はロマネスク様式。柱頭もすばらしい. イエズスの聖心に捧げられた教会。

5. 頭が島教会

上五島、中通島の小島で橋を渡って、島のバスでのみ移動できる。無人島に鯛の浦のキリシタンたちが移住。五島唯一の石造建築。外観はロマネスク。教会はユネスコ世界文化遺産の「頭が島の集落」に入っている。聖ヨセフに捧げられた教会。上から見た集落と教会と青い海。