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フランス 4 サイプレス 

 

南仏のエクサンプロヴァンスは、ポール・セザンヌが生まれたところ。サント・ヴィクトワール山を描いた風景画がたくさんあり、そのビューポイントに行くと、サイプレスがある。セザンヌの命日が1022日(23日ともいわれる)ということで、セザンヌを偲んで。エクサンプロヴァンスは、パリから3時間半ほど。パリがどんよりしていても、南の青空が楽しめます。

 

ヒルデガルトから

 

 サイプレス精油の作用は、古代から知られていました。芳香を放つ樹脂は、肺の病に効き目があり、ギリシア・ローマ時代の医師たちは、肺を患った患者を、しばしばクレタ島で静養させました。サイプレスの木があるクレタ島にはその香りが漂っていて、そこに滞在するだけで、患者に好ましい作用があったからです。また、古代ギリシア人たちは、咳や喘息に、サイプレスの球果をつぶしてワインに入れて飲んでいました。ヒルデガルトも、腹痛のときは、木部をワインで煮だして飲むことを勧めていました。

 

 ヒルデガルトは、サイプレスは強い温性で、煮だし液で入浴すると衰弱した病人の回復を助けるとして、勧めています。

 

 サイプレスの精油の吸入は咳や百日咳に、また、希釈した精油を塗ると、静脈瘤や痔に効果的です。

 

虫を寄せ付けないため、教会の扉や棺などにもサイプレスの木材が使われ、ヒルデガルトも悪魔よけの力について書いています。                                                

 

サイプレス精油のレシピ(モニカ・ヴェルナー女史のレシピ)

 

 セルライト対策には、十分に運動し水分を多く摂る(一日2~3リットル)こと、ビタミンやミネラルの豊富な食事、毎日のフェイスブラシによるマッサージ、温冷水シャワーを交互に浴びることです。これらに加えて次にあげるブレンドを使えば、新陳代謝や血行を促進し、お肌の老廃物をとりのぞく助けになります。すべていっしょに実行すれば、目に見えて効果が表れます。

 

 100ml ホホバオイルまたはマカデミアナッツオイル

 8滴 グレープフルーツ/5滴 サイプレス/5滴 ローズマリー/2滴 ジンジャー

 

また静脈瘤を防ぐためには、上記の代わりに

 

 100ml ホホバオイルまたはマカデミアナッツオイル

 

 8滴 グレープフルーツ/4滴 サイプレス/4滴 ジュニパーベリー/4滴 ラベンダー

 

 しばらくの間、朝晩 両脚をこのオイルでマッサージします。

 

サイプレス Cupressus sempervirens

フランスの修道院で、大きなサイプレスが青空にきりっとそびえているのを見つけた。

ポワチエの11世紀のロマネスク教会サン・ティレール・ル・グラン教会の裏手にシダーウッドとサイプレスが仲良くあ

りました。修道院を守っているようです。

一年中緑のサイプレスは、再生し元気にとの力も持っていて、シダーウッドとともに、嵐が来てもどんと構えている樹木です。

 

それ故、サイプレス精油は、気が滅入って動きたくない時、何をやっても長続きしない時、他人の言葉が矢のように突き刺さり落ち込んだ時、等など、心身の構造を強くする精

油となります。