ドイツの精油タオアシス
世界を旅するように、産地別でお伝えしていきます。
ブルガリア
雄々しいバルカン山脈とスレドナ・ゴラ山脈の谷間の果てしなく広がる畑にブルガリアの高貴な花ダマスク・ローズが咲き乱れています。
その花の芳しさは、遠くからでも毎年春に、このバラの谷へ通じる道を示してくれます。何百万ものバラが咲き、伝統的な方法で栽培され、手で摘まれ、貴重なローズオイルが抽出されます。
他にもブルガリアでは、–ヤロウの白やピンクの花が有機栽培(BIO)で育てられています。
ヤロウ・ブルーBIO Schafgabe(ドイツ語)
Achillea millefolium L. キク科
カモミール・ブルー(カモミール・ジャーマン)と同じように、水蒸気蒸留をすることによりアズレンが生じ、濃いインクの様なブルーに変わります。夏にはドイツの道端にはたくさんの白いヤロウの花が、黄色いオトギリソウの花、赤いオレガノの花、白いノラニンジンの花と一緒に咲き乱れています。
(写真は2007年7月 ヒルデガルト修道院近くの道端のヤロウとオトギリソウ)
ヒルデガルト自然療法では、傷を治すハーブとして、ヘルツカ博士が第2次世界大戦でヒルデガルトの資料通り、道端のヤロウで実践しています。ハーブを煮出して、リネンに浸し、傷口に当てると傷が治ったという実証付きです。
この精油は、智恵の植物として多くの文化圏で知られています。温かく薬草独特の苦みのある香りです。
バランスを取り、緊張を緩め、明日への力と勇気を促してくれる特徴があります。
魔よけの要素もあるために、その目的でお使いになる方もいます。
花粉症には、ヤロウとフトモモ科のマートル又はユーカリラディアータ、カユプテ等と一緒にブレンドしておくと、このすっきりした香りがお役にたつかもしれません。